皆さんは、食事や会話、カラオケ、あくびなどで口を大きく開け閉めしたとき、あごの関節(顎関節:がくかんせつ)がコキコキと音を立てることはありませんか。
特に痛みなどがなければ放置してしまいがちですが、放っておくと「口が開かなくなった」「無理に開けると痛い」「あごだけでなく耳や頭まで痛い」といったことにもなりかねません。
今回は、このようなお悩みをおもちの皆さんに、症状が起こるメカニズムと治療法、何科を受診すればよいかなどについてお話しします。
あごの関節がコキコキ鳴る、痛みで口が開けにくい
先述のような症状が起こる原因の1つには、「顎関節症(がくかんせつしょう)」が考えられます。歯科根管長測定器
顎関節症として一般的に認識されている症状は、あごの関節や耳の前方に痛みや不快感があったり、口が開けにくかったり、あごを動かしたときに雑音を発したり、頭痛が起きたりすることです。
人間のあごの関節は、下顎骨(かがくこつ)と側頭骨(そくとうこつ)の間に形成されています。下顎骨は左右にまたがっている骨ですので、口の開閉時には左右の顎関節が一対となって同時に動くということになります。